Vitamin Massage's Blog

主に東京のゲイマッサージにいった感想ブログ。ガチムチよりはスリ筋、おじさんとガッツリセックスよりは若者と軽く。Tokyo gay massage review blog and guide (m4m)

Red, white, and Royal Blue

あまりにも某SNSでおすすめに出てくるので見てみました。
ベストセラーBL小説の映画化(Amazonプライム)。アメリカ大統領(ウマ・サーマンさま)の息子とイギリス国王(オープンリー・ゲイのスティーブン・フライが保守的で厳格な父王役、というのはニヤリとさせられるところ)の次男が主人公。最初は反発してるのにあるきっかけで仲良くなって…という、まあ良くある展開。
エネミーズtoラヴァーズのフォーマット、エネミー時代の描写が短いのは映画フォーマットだから仕方がないとはいえ、タイBLドラマだったら六話目くらいにくる初キスが早い。全体的にBLフォーマットなので、もどかしさがちょっと足りない気がする。これは男性同士の話に限らないけど、Call Me by Your Name(一夏の恋)とか、Single All The Way(クリスマス休暇)みたいな、短期間に起きるストーリーだと、90分から120分くらいの映画というフォーマットに向いてる気がするし、同性愛の抑圧がされるなかでの抑えきれない性愛がテーマ(Brokeback Mountainとか)なら、どうやって仲良くなるかみたいな部分がある意味どうでも良くなるのでいいんだけど、BLは2人の距離感がどう近づいたり離れたりするかってのが肝なので、それを時間の制約でじっくり描写できないのはなかなかつらい。
わりとすぐSEXに至る、ちゃんとセクシュアリティーの話になる、リベラルな親兄弟、ゲイなのかバイなのかみたいなラベリングがされるみたいなのは欧米的。アジア系だと、最初に手つなぐとか酔っ払って抱きつくだけ、みたいなとこに至るまでに紆余曲折があったり、セクシュアリティとかの不明確さがあったり(逆に性格的な攻め受けの明確さがある)しますが。
あとサブカプくれよ!サブカプの話絡めるほど時間がないんだよなあ。それと、2人の関係に波があんまりない。ほとんど喧嘩しないし。
セックスシーンは一回だけ、あ、いま挿れたってこと?てのがわかるけど、そんなにエロくない。いちおうセックスシーンのコーディネーターが入って丁寧に描写した、そうですが。
主人公のうちアメリカ大統領の息子アレックス役のTaylor Zakhar Perez は相当エッチな身体つきですが、一瞬背後からの全裸シーンがあるくらい。相手役のヘンリー王子役のNicholas Galitzineはロシアとギリシアの血を引くイギリス人で、ハンサムだけど、体つきは普通だしゲイ受けしない感じ。
というわけで、全ゲイが見るべきかといえば、まあ見なくても良いでしょう。



タイBL童貞は何から見れば良いのか

アフガニスタンの情勢に心を痛めつつ、タリバン兵士が例外なく美青年であることに動揺しているVitaminです(どうでも良い情報)。

さて、まだレビューしていない作品もたくさんあるのですが、おそらくこの半年、世界上位0.01%には入るくらいタイBLを見てみたVitaminが、行きずりsexだけでなく男性同士の恋愛にもご関心がおありの読者の数十パーセント(そんなにいないか)に向けて、「で、結局、タイBLって何から見ればいいの?」という話をします。

高いクォリティの映像作品を見たい
I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~(楽天TV)
これ1択。ついに楽天TVで配信始まったので見てみました(個別レビューはまた今度)。圧倒的シネマトグラフィー。
思春期の淡い恋、性の目覚めの話なのでヌードやベッドシーンは殆ど無いです。しかしほかのタイBLだと変な効果音を入れちゃうようなシーンでちゃんと「間」をとっていて、思春期特有のもどかしさ、きまずさみたいなものがよく表現されています。高校で親友に片思いしたとかいう経験がある人にはグサグサ刺さるのでは無いでしょうか。また、露骨なエロさもないので、万人に受けると思われる名作。続編も良さそう!

漫画的設定にツッコミを入れながらキュンキュンしたい(エロ控えめ)
1. 2gether (楽天TV、Amazon Primeほか)
2. SOTUS(楽天TV、Amazon Primeほか←無料期間終わってました)
3. Love by Chance (1)(楽天TV、Amazon Primeほか←現時点でまだ無料)
4. Fish Upon The Sky(YouTube)
5. Theory of Love (楽天TV)
なんだかんだいって2getherは初心者にはオススメ。Love by Chanceはまだレビューしていませんがいわゆるノンケ男子っぽい2getherのカップルとはまた違うタイプのカップルで、脇役も良い。ターンxタイプと同じ世界の別のカップルの話ですが、別に知らなくても見ることができます。この中では一番性的シーン多め。Theory of Loveは概ね良くできている(特に脚本)と思うのですが、Vitaminがメインカップルのことを性的な目で見られないためこのくらいの位置に。

イケメンxちょいエロを楽しむ
1. ターンxタイプ(楽天TV, Amazon Primeほか)
2. Dark Blue Kiss(楽天TV, Amazon Primeほか)
3. Together with Me(YouTube)
Together with Me はMaxTulと言われる2人の俳優さんがメインカップルの作品で、Dark Blue KissのTayNewカップルとちょうど立ち位置は似ているかも。話もまあ似ているっちゃ似ている。2getherシリーズなどを生み出したGMMTVのジャニーズ感のある俳優陣とは異なるTV Thunderという事務所所属で、もう少しマッチョ寄りで、サービスシーン多め。親友のギャル以外、主人公カップル含めバカとキ○ガイしか出てこないけど面白いです。またレビューします。

キャンパスラブコメとかもう飽きてきたよ
1. A Tale of a Thousand Stars (YouTube)
2. Until We Meet Again (楽天TV, Amazon Primeほか)
3. Manner of Death (楽天TV)
ただの男子同士の惚れた腫れただけだと飽きてしまうという人向け。2.はLove by Chanceと同じ制作会社で、キャンパスものではあるものの、呑気なラブコメかと思いきや、仏教国タイのカルチャーも感じさせ、(ツッコミどころはあるが)プロットもやや凝っています。主役のひとりFlukeの演技も見事。Manner of DeathはMaxTulが再度主役を演じる犯罪もの。2人のエッチなシーンに集中すればいいのか、サスペンスに集中すればいいのかよくわからないけど、前者に全集中しましょう。

全てをカバーしたい忍耐力ある人向け
1. Tonhon Chonlatee (YouTube)
2. My Tee (Cause You're my Boy) (YouTube)
2gether, Tonhon Chonlatee, Fish Upon the Skyなどここ2年くらいで制作された作品で出てくるカップルの源流を探りたい人向け。My Tee (Cause You're my Boy)は2getherのミル先輩とプーコン役のDrakeとFrankがメインカップル、Fish Upon the Skyのピーとドゥアン役のPhuwinとNeoがサブカップルで出てくるというので見てみたのですが、設定は結構面白いのに制作が雑すぎるし演技も下手すぎて見続けるのが辛かった。これ以外にもSOTUS前夜から見ようと思うと源流系はYouTubeに断片的にいろいろありますが、Vitaminもまだ全部は見ていません。また、これ以外の新作、準新作も未見のものが多いので、気が向いたら見て行きたいと思います。

ドゥアン、ドゥアン、ドゥアン (ネットホモックス6-8)

BL見たあとにゲイポルノとか見ると、全然違う世界でびびる。本当はその間がいっぱいあると思うんだけど...。
Fish upon the Sky (2021) Youtubeにて
「やや物足りないが安心して見られる」
2getherが大ヒットしてこれが小ヒット?なのは時の運。同じ軽妙大学ラブコメ。原作者同じというだけあって、同じように毒にも薬にもならない、極悪人も出てこない異世界。自分に自信のないピー(役者:プーウィン、子役から芸能活動)と物静かなイケメン、モークa.k.a.サッタヤー(役者:ポンド・ナラウィット、実質ほぼ新人)が主人公。準主役にピーのお兄ちゃんで留年生のお調子者ドゥアン(役者:ネオ、プーウィンとは2018年Cause You're my Boyで準主役で共演、Tonhon Chonlateeにも)、鈍くさい真面目くんのミーン(役者:ルイス、オープニングテーマも歌う)。重要な脇役にThousand Starsの主人公を演じたミックスも。
ネットホモックス的な見どころは、顔が綺麗で純愛口説きセリフ満載のモーク(あんなイケメンに口説かれたい人生だった)もそうなんですが、お兄ちゃん役のネオ。3枚目役で声も芸人ぽいんだけど、顔きれい。とくに横顔。もとバスケのユースでナショナルチームにいたっぽい(けど身体はスリムで半裸のシーンが何度かあるけどそんなにエロくない)。ネオ、プーウィン、ルイスは役柄は3枚目だけど、歌、ギターうまくて、弾き語りやシンガロングしてる動画見るとちょっと惚れ直します。
ただ、BL原作者にお願いしたいのは、兄弟実はみんなゲイみたいなのじゃなくて、もう少し、、、違う何か。ファンタジーでもリアリティ追求型でもいいんだけど、Schitt's Creekみたいな異世界設定だから描ける理解と周りからの愛(腐女子の推しとかではなくて)もあると思うし、リアリティ追求するならBeach Ratsのようにもう少し男性が男性にひかれる心理を丁寧に描いて欲しいというか。そっちのほうが泣ける。女子向けの低予算テレビドラマに注文つけすぎ?緩いBLドラマもぬるいお風呂みたいな感じでいつまでも浸かってられるんですけどね... 

2gether(ネットホモックス6-4)

はい、もはやゲイマッサージ・レビューが遙か彼方に飛んで行ってる説のある弊ブログ。
続いてはコロナ禍にある現在の世界的タイBLブームの立役者であるシリーズをとりあげます。
2gether
・2gether: The Series (2020)
・Still 2gether (2020)
・2gether: The Movie (2021)
「ブライトの顔」
ブライト(Bright Vachirawit)演じるサラワットとウィン(Win Metawin)演じるタインを主役とする大学ラブコメ。ブライトはテレビタレントとして子供の時からドラマやバラエティに出ていたようですが、このドラマで一気にスターダムに。ウィンは完全な新人さんだったそうです。あまりにも売れたので、粗筋や見どころは日本語でもたくさんあるので見て下さい。もうすぐ日本でも映画公開するそうです。
このドラマを映像作品としてまともに分析するのはちょっと難しいですが、おそらく意図せずしてタイBLの「お約束」を盛り込みすぎることで自己パロディ化しているのは興味深いです。お約束要素以外を見つけるほうが難しいし、別のドラマでカップリングされている脇役たちが新たな設定で惹かれ合うのも、彼らのファンを取り込もうという下心が見えるというか、ラディカルな選択とは言えない。ここまで異常に売れなければ、普通に佳作だとは思うんですが、正直、過大評価されすぎだと感じます。
じゃあ「ネットホモックス」的に見どころは?というと、エッチなシーンは殆ど無いし、サラワットのきれいすぎる顔としか言いようがないですね。顔が良い方が顔が普通の方を熱烈に好きっていうのが大事で、いちゃこくシーンはそれなりに幸せな気分になれます。あとはファンサービスで2人で仲良くしている様子をYouTube等でご覧下さい。また、性的な見方以外では、みんな優しいし、オカマに追いかけられるとか部活が大変とか以外に辛い出来事がない。幸せな世界。あと、実は音楽が他のドラマと比べて飛躍的に良いというのは、このドラマのヒットにちょっと貢献している気がします。 Read more

微エロ駄作 ネットホモックス6-7

タイBLが無限にありすぎて見るのも終わらないし紹介も終わらないですが、今回は微エロ駄作。
Tonhon Chonlatee (2020)トンホンとチョンラティーという幼なじみの話。トンホンはイケメンの自称ノンケ、Dark Blue Kissのサン兄さん役Poddが演じます。チョンラティーはかわいい弟系、2getherのタインの友人フォン、A Tale of a Thousand Starsのロンテー役カオタンが演じます。あーあ、攻め×受けの名前タイトル来ちゃったやつ…(一応錨と海という意味らしいが)
オープニングが妙に凝ったギャグになってて、期待させるものの、ストーリーはクッソベタも良いところで、コロナのせいもあったのか知らないけど後半にかけて雑さに拍車がかかる駄作。Poddのサービスショット多め、Khaotungのツルツルの生脚も見る人から見たらエロい、前半のホモエロティックなシチュエーション、定番の脇役カップルMike x Toptapの素と大袈裟な演技の混じった緩い感じは悪くないものの、圧倒的に全てが安っぽい。全てが男尊女卑つよめのステレオタイプで構成され、LGBT支持表明みたいなセリフも空虚。最終話はとくに目も当てられないと思った。あとチョンラティーがド派手サイケ柄のディズニーTシャツをよく着てるんだけど、シリアスなシーンで目がチカチカするし、最初は笑えてたけど最後の方はイラッとさせられるのでマジやめて欲しかった…
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